MISSION

健全な水環境を未来へ

河川や湖沼へ流出した医薬品成分や病原微生物に着目。
ヒトや生態系への被害が顕在化するまえに予防的対策を講じるべく、
環境工学だけでなく、生物学、水産学、分子生物学など
幅広い分野の研究者と協力し、
ヒトおよび生態系を守る研究を進めています。

WORK

近年、下水処理場の処理水から生理活性の高い状態の
医薬品成分が見つかっています。

日本では、工業用の化学物質や農薬についての
水質環境基準は整備されてきましたが、
人由来の医薬品成分による環境汚染については
対応が遅れています。

当研究では、環境水中に流入した医薬品成分が
生態系へ与える影響を把握し、
科学的根拠に基づいた汚染医薬品の適切な管理を目指します。

目的

汚染医薬品による
水生生物への影響を判断する

下水/河川水の汚染医薬品濃度調査

下水や河川水中に含まれる汚染医薬品濃度を培養細胞試験によって調査しています。
Gタンパク連結型受容体(GPCR)に作用する医薬品の活性を測定できる「TGFɑ shedding assay」というin vitroアッセイを世界に先駆けて日本の下水や河川水に適用しました。

また、抗うつ薬の活性を定量できる細胞試験を世界に先駆けて下水へ適用することに成功しました。

魚での医薬品影響濃度の把握

医薬品由来の成分が、どの程度の濃度で生態系に悪影響を与えるのかを知るため、
魚での暴露試験を実施できる研究グループと共同研究を開始しました。
魚の行動をビデオカメラで撮影し、行動を解析。
異常行動が見られる濃度を把握し、
医薬品ごとの影響濃度を調べる予定です。
*長崎大学との共同研究